冬の大三角

久しぶりにブログを書きます。

今回はいつものような感想文ではなく、ちょっとした小説です。と、いうのも宮田愛萌先生がブログで小説を載せていて、

宮田 愛萌公式ブログ | 日向坂46公式サイト(Part 1)

宮田 愛萌公式ブログ | 日向坂46公式サイト(Part 2)

まずこれが普通に、というかとても面白くて、そこに二次創作ウェルカムみたいな感じのことも書いてあって、更にTwitterで見かけたものも面白かったので書いてみようと思い立ってできたのが以下です。

愛萌先生のやつの続きっていう体なのでそっちから読んでください、じゃないと意味わかんないので

 

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「グルルルル……ガゥ!!」

「うわぁぁ!!」

ぼんやりと上の空で犬の散歩をしていた僕は、前から歩いて来る大型犬に気づかず、思いっきり吠えられて尻餅をついた。

リードに繋がれた自分の飼い犬ですら、こちらを覗き込みながら呆れた顔をしている。

「痛い…あービックリした」

ほら行くぞ、と言わんばかりにまた歩き出す小型犬に連れて行かれるようにして身体を起こした。

半年前に言われた言葉をまだ思い出していた。

しばらく会ってはいなかったものの、一縷の望みを抱いて再会の時を迎えた。

結果は惨敗、というか不戦敗の様なものだった。

少し考えれば当然だった。碌に彼女のことも知らないし、こちらからアクションを起こしてきたわけでもなかった。彼女のその相手のことはもちろん何も知らないが、おそらく古くからの仲なのだろう。そんな相手に敵うはずがない。

そんなことをここ数ヶ月ずっと考えていた。

その間にも青々と生い茂っていた木々は色を変え、そして散っていった。

しかし、このまま何もしないわけにはいかない。すぐさまスマートフォンを立ち上げる。ここ最近、SNSからは距離を置いていたが、見ないうちにリナの投稿も随分増えたようだ。

大学での集合写真、鼓を演奏する姿、この中のどこかにその人がいるのかな、なんていう邪推、そういえばリナの和装を直接見たことはなかったな、とかいった気づき。

最初に出会った時からは随分大人びたような気がする。じゃあ僕はどうなんだろう?

悩んでいてもしょうがない。何も考えずに文字を打つ。

『久しぶり!元気??いま地元に帰ってきてるんだけど近いうちにご飯でも行かない?』

送信してとりあえずひと息ついていると、暫くして返信が来た。

『久しぶり〜。元気だよ!誘ってくれて嬉しいんだけど明日から北海道に帰るんだー、ごめん、またね!』

そうか、それもそうだよな。今回は運が悪かったけど、またチャンスあるよな。自分を納得させる言葉を探しながら、当たり障りのない返事を送った。

リナのページに戻ると、ついさっき更新されたらしい投稿が載っていた。そこには満天の星空のように輝くイルミネーションを背景に、楽しそうに写る男女の姿があった。

ふと上を見上げると、何やら綿のようなものが降ってきていた。ちらちらと僕の頬に落ちたそれは、雫となって地面に零れていった。一つ二つと降り落ちていくけれど、どれも地面に染み込んで跡になるだけだった。僕は、こちらを見て不思議そうな顔をしている犬を抱き寄せて家路を急いだ。空には雲がかかって、わずかな月明かりさえ見えなかった。

年の瀬が迫ってきた街の空気が、どこか居心地悪かった。

 

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はい、僕も愛萌先生と同じように3つのキーワード(と、書いてる途中にちょっとした裏テーマ)を設定して書きました。

愛萌ほど作り込まれてはないけどね…普通にすげえなって思いました。

あと、内緒ですがこの小説をレターで送るためだけに愛萌のトーク取りました。今後どうするかは気分次第です笑